災害対応
災害と薬剤師
昨今、大規模な自然災害が発生しており、避難所での生活を余儀なくされることもあります。しかし、避難所における生活で切っても切り離せないのがお薬です。普段飲んでいるお薬がない、あるいは集団生活で体調を崩してしまった場合などお薬が必要な人が出てくることもあると思います。災害時にはお薬の供給が不十分で、名前の似たお薬が存在するなど薬の管理はとても大切になってきます。そういった際に薬剤師がお薬を仕分けたり、正しくお薬を使ってもらえるようにアドバイスしたりしています。
災害時には、医薬品に関する質問や要望がたくさん出てきます。岡山県では救護所などへの医薬品の供給や支援薬剤師の派遣等を専門的に行う「岡山県災害薬事コーディネーター」が約90名います。
災害薬事コーディネーターは、医薬品等のニーズを集約、整理、分析し、各関係医療機関との連絡調整を司る役割を担います。
【災害派遣薬剤師】
被災した直後の混乱した状況下、救護所や避難所で医療活動に積極的に参加し、調剤、服薬指導、医薬品などの仕分け・管理・供給などや医師や看護師への情報提供などを行います。
【災害対策医薬品供給車両】
ライフライン喪失下の災害時に調剤、医薬品供給が可能な車両です。調剤をする為の基本的な設備を備え、長期化した活動にも対応できる移動薬局です。
現在岡山県には、災害対策医薬品供給車両を所有する薬局があり、西日本豪雨災害時に運用された実績があります。